光合成物語4~植物は何を吸収しているのか?ソシュールの発見~ - 創学社雑学探検隊! きらキラBlog☆ - 楽天ブログ(Blog)
光合成を発見した医師ヤン・インゲンハウスについで、新たな発見をしたのが、スイス人博物学者ジャン・セネビエ。
光合成の発見によって気体が注目されだし、植物が光が当たっているときに発生させるのが酸素で、光が当たらないときに出しているのが二酸化炭素であることが徐々に分かってきた。
ジャン・セネビエも当然、植物と気体に注目し、植物が酸素を出すのは二酸化炭素が回りにある時だけであることを発見した。
大発見だ。また一歩、光合成の謎の解明に近づいた。ところがセネビエは植物が根から二酸化炭素を吸収していると考えた。
しかし、それに疑問を持つ者も少なくなかった。
だって、そうだろ?と言っ� �のはニコラス・ド・ソシュール。スイス人植物学者だ。
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そもそも、数百年も生きる木が吸収するほどの二酸化炭素が土中にあるわけないじゃん。植物はうごかねーし。
ソシュールは植物は二酸化炭素を根から吸収しているのではないと仮定した。
彼が用意したのは、ガラス容器の中に入れたソラマメ。小石がじゃりじゃり入っている。
「植物が土から二酸化炭素を取り入れていないことの実験さ。コイツに水だけやって育ててみよう。植物が土から二酸化炭素を取り入れているのであれば、きっと枯れるはずさ」
馬鹿な実験だという者の方が多かったが、ソシュールは気にしなかった。「憶測は捨て、真実を突き止めようじゃないか!」
大方の予想を裏切り、ソラマメはすくすくと成長した。やがて花まで咲き始めたではないか!
彼らは、生き残るために動物を必要としなかった
おっと、真実は「植物は根から二酸化炭素を吸収していない」だ。じゃ、どこから?
よろしい、実験を始めようじゃないか。ソシュールが次に用意したのは、31グラムの石灰を入れたガラス球と、何も入れないガラス球。
ソシュールさん、なんで片方には石灰なんか入れたの?
あ、これか。石灰は二酸化炭素を吸収する働きがあるんだ。つまり、植物の成長に二酸化炭素が必要かどうかの実験と植物が葉から二酸化炭素を吸収していることを調べるためさ。
植物は多分、葉から二酸化炭素を吸収し、葉から酸素を放出してるんだ。
このガラス球をモモの葉に� �っつけてと。しばらく放っておこう。
火星の自転軸の長
果たして、3週間後。二酸化炭素を吸収してしまう石灰入りのガラス球に覆われた葉は落ちてしまい、何も入れない方は二ヶ月後も葉をつけ続けた。
ソシュールの仮説は正しかったのだ。植物は葉から二酸化炭素を吸収し、恐らくその二酸化炭素は植物の成長に欠かせない。
ソシュールはさらに、植物が使う気体の量を正確に測る実験をおこない、その結果から次のようなことを結論づけた
二酸化炭素+水→植物の成長+酸素
ソシュールが植物の成長に二酸化炭素が欠かせないことを突き止めたのは1804年のことである。
最終更新日 2011年07月11日 16時39分58秒
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